東北の旅

東北を旅する

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　　　　　　　　　　　　　　　　　東北の旅　２　

東北の旅というと、奥の細道を思い出します。　　　　　芭蕉は特に松島をいたく気に入ったようで、　　　　　中国の洞庭湖や西湖と比べても、　　　　　遜色ない日本一の風景であると言っています。　　　　　　　　◇　仙台　◇　　　　　　　　　仕事の関係で仙台へは数え切れないくらい行きましたが、　　　　　旅をしたと言えるのは２回だけです（泣）　　　　　松島と秋保温泉が東北の旅の目的地でした。　　　　　　　「松島ぁ～のぉ～♪さぁよぉ～瑞～巌寺ぃ～♪」私が幼少のころ、　　　　　民謡好きだったのでしょう、祖母がよく歌っていたのを憶えています。　　　　　　　　　　でも当時は言葉の意味など全く分からず、よーずいがんじ？さよーずいがんじ？　　　　　　　　一体なに？という感じでした(^O^) 　　　　　　　　　元々私の父方、母方の先祖がともに東北の出自であったので、　　　　　　　　祖母も東北の民謡を口ずさんでいたのだと思います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　歴史に興味を持つようになって、　　　　　　　　　　　　　　　初めて瑞巌寺という存在を知り、　　　　　　　　　　　　　　　いつかは東北に旅をしようと思ったのが、　　　　　　　　　　　　　　　高校に入学したばかりのころでした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それから随分と時間が経ちましたが、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　やっと東北の旅を叶えることができました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　伊達政宗のファンとしては、　　瑞巌寺は外せない場所です。　　　　建物がどんなものであっても構わないのです。　　とにかく参道ひとつを取っても、　　政宗が歩いたかもしれない！？　　と考えただけで大満足できるものなのです。　　　本堂を前にすると、思わず頭を垂れる稲穂状態。　　政宗の美意識に驚嘆する建造物です。　　　そしてこの立地条件はどうでしょう。　　　瑞巌寺の前は松島湾が広がっています。　　芭蕉も愛した日本三景のひとつ、まさに景観です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　対岸に工場群が見えるのが、チョットという気もするのですが、　　　　　　　　　　　　　　　　　　観光地はいずこも同じ、仕方がありません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ところでこのときの東北の旅というのは、多分に観光が入っていたので、　　　　　　　　　　　　　　　　　　カモメをお供に遊覧船で舟遊びをしました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　船内でかっぱえびせんが売っていたので、購入してみると、カモメの人気者になりました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　さて、東北も温泉が多いところなので、　旅の楽しみに、　　　　　　　　　　　　　　　　　　必ず温泉に入ることにしています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東北の旅で一番に選んだのが秋保温泉、湯治場だったというので訪れでみました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ところが仲居さんに話を聞くと、　　欽明天皇の時代（仏教伝来の５００年半ば）には、　　すでにその存在が知られていて、　　道後温泉、有馬温泉と共に、　　日本三御湯のひとつに数えられているとのこと。　　　歩いて旅をするしかなかった時代に、　　　　欽明天皇も東北を旅しにきた！？　　　真偽の程は定かではありませんが、　　私の場合こういう話を聞いてしまうと、　　気持ちだけがタイムスリップするのです。　　　　　　　　　　　　　　　このときも気分は東北の旅を堪能する欽明天皇、思いっきり湯あたりしてしまいました・・・。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「東北の旅　３」へ