岡崎城

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　　　　　　　　　　　　　　　　　岡崎城を訪ねて　

山岡宗八の代表作、　　「徳川家康」を読んだのは高校生のときでした。　　　それ以来、家康が生まれた岡崎城は、　　私にとって大の憧れの城でした。　　　「五万石でも岡崎さまは　お城下まで舟が着く」　　と世に謳われた岡崎は正真正銘、徳川家の城下町です。　　　岡崎城は家康の父、松平清康によって造られ、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　家康もこの岡崎城で生命を授かるのです。　　　　　　　現在の岡崎城の天守閣は昭和３４年に復元されており、昔の状態のままでその姿を現しているそうです。　　　　　　　　岡崎城のある岡崎公園には家康の産湯井戸が嘘か真かはともかくも、実に興味深いものがありました。　　　　　　ところで岡崎と言えば「八丁味噌」が有名です。　　　　岡崎城から八丁離れた八丁村で作られる味噌だから、　　　　この名前が付いたというのは本当の話です。　　　　八丁村は現在「八帖町」となっています。　　　　　その八帖町に足を伸ばすと、黒塀囲いの味噌蔵が、　　　　熟成の時を待っているかのように立ち並んでいます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「八丁味噌」は別名「三州味噌」とも言い、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　原料は大豆と塩のみ。　　　　　　　長期保存が可能で、気候の変化でも味が変わらず、　　　　　　非常食として携帯するのに便利という特色があります。　　　　　　　　　それもそのはず、元々は三河武士の兵糧として造られたのです。　　　　　　家康は陣中で八丁味噌を焼いて食べるのを特に好んだといいます。　　　　　　　その八丁味噌も家康が江戸幕府を開いたことによって、　　　　　　あっという間に全国に知れ渡るところとなり、　　　　　　現在に至ります。　　　　　　　私は道産子ですが、八丁味噌が大好きです。　　　　　　特に味噌汁にすると、出し汁が要らないくらい味わい深く、　　　　　　大豆の熟成の醍醐味を直に味わうことができると思っています。　　　　　　　　具はなめこと三つ葉、白髪ネギを添えて山椒が入れば、　　　　　　日本に生まれ、育まれたことへの感謝の念が湧くほどです。　　　　　　　老舗「カクキュー」や「まるや」では工場見学もできます。　　　　　　大豆の発酵する香りに、先達の崇高なる知恵を感じてみましょう。
八丁味噌漬けの銀だら・さけ・さばは一度食べたら止められません♪