熊本　阿蘇へ

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熊本では、仕事にかこつけてよく近隣をうろつきました。　　　　　　　　　　　一番数多いのが、阿蘇、黒川温泉というコースです。　　　　　　　　　　　　その阿蘇に行く前にほんの少しだけウンチクを垂れます。　　　「あんたがたどこさ、肥後さ、肥後どこさ･･･」と歌にもなっている「肥後」の「肥」というのは　　実は「火」のことをあらわしており、「火」は阿蘇の噴火を表しているのです。　　江戸から見て阿蘇山の手前に位置する佐賀が肥前、阿蘇の背後の熊本が肥後になるということです。　　　さてその阿蘇山ですが、世界的に有名な複式火山なのです。　　私の知人の英国人が札幌に遊びに来たとき、　　何処に行きたいかを尋ねると、熊本と言うので、　　なぜかを聞き返すと、阿蘇が見たいと言います。　　　発音が「Aso!」だったので、「あっ、そう！」と返事だけして、　　思いっきりごまかしてしまいました(^_^;) 　　　私が阿蘇を旅したのは２回なのですが、　　とにかく思うのは「どでかい！」なのです。　　　外輪山が全周１２８ｋｍというのは、世界的に有名なのもうなずけるスケールです。　　特に中岳は今も噴煙を噴き上げている活火山。　　人間を寄せつけない、自然の威厳というものを感じるはずです。　　　ところで、阿蘇を全体として見るならば、やはり大観峰。　　カルデラの中にある町並みや、　　阿蘇五岳が一望できるベストスポットです。　　　　　阿蘇神社は紀元前２８１年に創建されたと言われていますが、　　現在の建物は１８４９年に再建されものです。　　健磐龍命（たけいわつのみこと）という阿蘇開拓の神の世界に触れました。　　　他に「草千里」や「米塚」なども、勧めスポットです。　　　さて色々と見て回ると喉が渇いてきます。　　そうしたら白川吉見神社の境内にある白川水源の水を飲まなければ！　　年間平均１４℃の水温を保つこの湧水は、　　名水１００選に選ばれているほど、本当に美味しいです。　　　阿蘇の近辺は温泉の多いところです。　　別府、湯布院、玉名に菊池、長湯、赤川、壁湯、田の原。　　アチコチ訪れましたが、私の一番のお気に入りは黒川温泉です。　　もう１０年以上前に、２週連続で楽しみました。　　　最近はとても人気がある黒川温泉ですが、　　私が訪れたころは人影もそれほどなく、　　なんとものどか、素敵な感じでひなびていたのです。　　　　入湯手形を買って露天のハシゴをしまくり、一日かけてふやけるまで堪能したいですね。　　ベスト１０に入る温泉であると勝手に思っています。