北海道の旅

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　　　　　　　　　　　　　　　　　北海道の旅　道東　３

北海道を旅するときは、そのほとんどが車です。　　　　　以前は自転車で旅をしたものですが、　　　　　今は若い人に譲っています(^^; 　　　　　　車で回っていて気づくのは、　　　　　その道の広さも然ることながら、　　　　　目的地までの距離で時間の計算ができることです。　　　　　　だからスピードを上げてしまうのでしょうけど、　　　　　ゆっくりと走って、じっくりと見て回る。　　　　　それが北海道の旅だと私は思います。　　　　　　　　　　　◇　屈斜路湖　◇ 　　　　　　　カルデラ湖としては日本最大の屈斜路湖。　　　　　湖畔に行く前に美幌峠から望むことを、お勧めします。　　　　　　ここからの眺望は一大パノラマ！　　　　　息を飲んでしまうほど美しい！！の一言です。　　　　　　北海道には広く分布しているクマザサが、　　　　　目にも鮮やかなグリーンのカーペットのように見え、　　　　　雄大な屈斜路湖と見事なコントラストを描いています。　　　　　　何作目かは忘れてしまいましたが、　　　　　「フーテンの寅さん」でも美幌峠からの眺望が使われています。　　　　　　そして湖畔へと向かい、屈斜路湖の水の透明感に触れます。　　　　　泳ぐばかりでなく、ウィンドサーフィン、カヌーにヨットなど、　　　　　最近は水上スポーツを楽しむ人が多くなりました。　　　　　　また屈斜路湖畔には４箇所の温泉場があり、　　　　　それぞれ野趣満点の露天風呂が楽しめますし、　　　　　その近くを掘るとお湯が湧いてくるので、　　　　　子供が水遊びするには格好の湖です。　　　　　　ルートは前後してしまいますが、　　　　　硫黄山も訪れてみたいところです。　　　　　　白煙が噴き上げている噴火口の近くまで行くことができます。　　　　　私は行く度に、突然噴火することはないのだろうか？　　　　　と思うのですが、今のところ被害には遭っていません（笑）　　　　　　ところで、道東方面への旅は、温泉めぐりという一面があります。　　　　　一般的な宿屋の温泉も中々のものですが、　　　　　入浴者の自主管理による露天風呂も、　　　　　ぜひ一度は経験してみたいものです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　釧路湿原　◇ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日本初のラムサール条約登録湿地であるのに、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「釧路湿原」の知名度はそれほど高くないようです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　でも北海道を旅するならば、ここ釧路湿原も訪れたい場所です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　私は今まで３回訪れました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　初めての旅は１５歳のころ、今は亡き開高健の著書に誘われました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　単純な性格なので、幻のイトウが見られると思ったのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　現実的には、幻は幻に過ぎないということを知りました（笑）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２回目は１７歳、友人が行きたいと言うので寄りました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一度来ているので、あまり気乗りがしなかったのですが、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　初めて丹頂鶴の舞いを見て感動したのを覚えています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三度目は三十路に入ってから、初めてもう一度見てみたいと思いました。　　　　ところで釧路湿原は、　　　その起源が２万年前の氷河期にあるそうです。　　　　そして現在の姿は、　　　およそ３０００年前に形成されたとのこと。　　　　２回目の旅から２０年という時を経て、　　　私は自分の年齢を初めて意識したような気が・・・、　　　いえ、意識させられたのかもしれません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　初めての旅、釧路湿原を背景に撮った写真の中の自分と、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三十路を越えて同じ場所で撮った写真。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　流れる時間の速度の違いを思い知らされます。　　　　ここに来ると悠久の時というものを、　　　ほんの少しだけ感じられるような気がします。　　　また自分の存在の小ささを感じることもできます。　　　　でも不思議なことに、ここを旅すると、　　　一生懸命に生きたいという意欲が湧くのです。　　　なぜなのかはまだ分かりません。　　　　その答えを求めて、釧路湿原にまた旅をしにくるのでしょうね。