道南

道南を旅する

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　　　　　　　　　　　　　　　　　北海道の旅　道南　２

道東が北海道の自然を体感する場所なら、　　　　　　　　道南は歴史と文化に触れる場所と言えます。　　　　　　　　もちろん、道南にも素晴らしい自然がありますので、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いろいろな側面の北海道を楽しめる場所、　　　　　　　　それが道南なのだと思います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◇　大沼公園　◇ 　　　函館から札幌方面に向かって、　　車で約１時間のところに、　　道南の最も美しい景勝地、大沼公園があります。　　　　大沼公園は函館の開港に伴ない、　　外人遊歩地区に指定されたのが始まりです。　　　明治時代にはドイツの皇帝やイタリア皇族、　　そして明治天皇も大沼公園に行幸されています。　　　　　　　　　　　　　　　　　私は、函館から大沼公園に至る道南ルートで、雄大な駒ケ岳を見るにつけ、　　　　　　　　　　　　　　　　明治天皇もこの光景を眺めたのだろうと想像します。　　　　　　　　　　　　　　　　何だかそれだけで、ジーンときてしまうのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　そんな雄大な駒ケ岳をバックに、　ボートに乗って白鳥を眺めたり、　　　　　　　　　　　　　　　　ゆったり乗馬を楽しむと、明治天皇の気分になれるかもしれませんね。　　　　　　　　　　　さてここでいきなり食の話になってしまいますが、　　　　　　　　　　大沼公園のイチオシ、いえトクオシをご紹介します。　　　　　　　　　大沼公園で食べたいのは、　　　　　　創業明治３８年「沼の家」の「大沼だんご」です。　　　　　　あんと醤油、ごまと醤油の２種類で、　　　　　　小が３１５円、大が５２５円！　　　　　　　　こんなに安いのに、とっても美味しいのです。　　　　　　食感が抜群、こんなに柔らかくていいの！？　　　　　　というくらい感動ものです！！　　　　　　　　ただ惜しむらくは日持ちがしません。　　　　　　翌日には食べきらないといけないのです。　　　　　　　　道南のトクオシの美味しい大沼だんご、　　　　　　ぜひ思い出の一つにしたいですね。　　　　　　　◇　恵山　◇ 　　　　　　函館から車で１時間半、渡島半島の東南端に、　　　　　イタコの口寄せで有名な、　　　　　下北恐山の姉妹霊場としても名高い、　　　　　白煙たなびく活火山、霊峰「恵山（えさん）」があります。　　　　　　道南は南なので当然なのですが、　　　　　北海道では一番気候が温暖でのどかなのです。　　　　　そんな道南にあって、恵山は特異な場所と言えるでしょう。　　　　　　　　　　大権現が祀られている恵山権現堂が頂上にあり、　　　　　　　噴火活動によって作られた賽の河原は、　　　　　　　多くの人で賑わっています。　　　　　　　　　　　　　人は多いのですが、恵山の持つ独特な雰囲気からか、　　　　　　　　　　　　　何か厳粛な気持ちになってしまうのは、私だけではないと思います。　　　　　　　　　　　　　　　　　さてそんな恵山をあとにして向かうのは、　　　　　　　　　　　　　　　　道南の旅の締めくくり、津軽半島を望む恵山岬です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　恵山岬には水無海浜温泉露天風呂があります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　とにかくとてもユニークです。　　　　　　波打ち際に温泉が湧き出ているので、　　　　満潮時は水没してしまい、干潮時に出現するのですが、　　　　タイミングを間違えると熱くて入れないという温泉です。　　　　　脱衣所はありますが、風呂そのものは、　　　　海から陸から周囲から丸見えなので、　　　　水着を持っていくか、勇気を持つかです(^.^) 　　　　　でも広大な津軽海峡を眺めながら入る露天は、　　　　自然に還ったようで本当に心地よいのです。